読書歴②
久方ぶりの投稿です。およそ、1月ぶりでしょうか。
確か前回、月7冊を読むことを目標としたと思います。前回時点で5冊でした。
なので、11月は余裕で7冊を突破できました。(量より質だろう、なんて声が聞こえてきそうですが。笑 この点に関してはいつか書きたいと思います。)
高坂正尭先生の『国際政治』の後に読みました。
古くは、プロイセンのクラウゼヴィッツからジョゼフナイまで、20ほどの著作の要約がのっています。
私としては、EHカーの『危機の20年』からのモーゲンソーの『国際政治』の順番が胸熱でした。← というのも、両者ともに超がつくほどの有名リアリストなのですが、この2人の見解の相違が非常に興味深い。3回くらいカー→モーゲンソー→カー...みたいに読み直しました。
ざっくり言えば、カーはリベラルを排斥しません。必要なものだとしています。段階的に、リベラルとリアリズムを使い分けすべきだとしています。それに対してモーゲンソーはリアリズム徹底。「いや、そんなにこだわらなくても...」ってなるくらい徹底。この違いを読み進める楽しさ分かりませんか!?←
かなり、学習的色彩の強い本です。ただ、国際政治学(国際関係論)理論の大まかな流れを掴むのに最適です。
『名著に学ぶ国際関係論』を読んだ後に世界史忘れてるわ、現代史なんてザックリだったしとなって読みました。図書館にはもっと荘重な分厚い世界史の本は沢山ありましたが無理なので新書サイズです。
著者は、大学受験に携わる人物です。故に、若干詰め込みすぎな感じは否めません。ただ、詰め込み学習の権化である日本国民のゆとり世代にとっては?まあそんなに気にならない。なんとなく高校時代を思い出します。
上巻しか読んでません。笑 上巻は、第二次大戦直前までかかれています。あんまり目新しい情報はなかったかなという感じです。
これはあくまで個人的な意見ですが、イスラームの叙述が微妙。前回投稿の『地政学入門』も素晴らしい本でしたがイスラームに関する叙述はあまりピンときませんでした。憶測ですが、西洋的世界史に迎合しているからでは?と思います。(たまに西洋的な世界史から区別するために地球史なんて名前をつけた本を見かけます。)シリアのアサド政権(アラウィー派)はイスラームとは言い難い。 この辺にしておきます。笑
この後は教科書で使用している『国際政治学をつかむ』を読み切り、もう1度高坂先生の『国際政治』を読みました。
ここまで知識を積み重ねると、日本屈指のリアリストと呼ばれた高坂先生の立場がなんとなく分かるようになりました。
そのあと、そもそも本ってどうやって読むねん!みたいなところから買ってみました。
ちょっと抽象的というか、作者の経験を裏付けとした内容につき作者をよく知らない私には読みづらかったです。
授業でカント哲学をとっているので読んでみました。
授業では、『純粋理性批判』がほとんどですが『カント入門』では『活力測定考』から『判断力批判』まで網羅的に記述されています。
一周しか読んでいないので感想に留めますが、『純粋理性批判』『実践理性批判』の部分はなんとなく理解はできたと思います。しかし、そのあとから『判断力批判』までは正直ちんぷんかんぷんで、分かったようでわからないようで。なんとか読み切りましたが、今後折に触れてもう1度読んでみようと思います。